縄文人とどんぐり〜「縄文の森へようこそ」から

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縄文土器



photo:上野国立博物館にて
 

「土器の使用は、人間生活に大きな変化をもたらした。土器で煮炊きすることで、生ではたべられなかったものを、食料にすることができた」

これは大きな変化ですね。ちなみに四大文明の1つメソポタミアで見つかった最古の土器ですら紀元前6000年、いまから8000年前と言われていることから、縄文人って最先端を行っていたのかもしれない?

 

「煮炊きにより、食中毒の防止につながった。さらに水や食料の貯蔵に土器は適していた」

病気、伝染病などは気になるけれども、すくなくとも食中毒は少なくなるのは良かった。土器がない場合に皿とか器はどのようにしていたのか調べてみたい。(土器以前の器の存在)

  

これまで博物館で見たり聞いたり、書籍を読む前は、動物の延長上の食事しかイメージしかもっていなかったのが正直なところで、まさか今の日本の料理のほとんどがこの時代からのものなんて、ほんの少しも想像していなった。だから縄文時代は、電気こそなかったけど、結構文化的な生活をしていたかもしれないと思うようになった。

縄文時代の本を読み込んでいないので、実際違うのかもしれないです。個人の感想です。

 

縄文人は森のめぐみのどんぐりを主食としていた。トチ、シイ、クヌギ、カシ、ナラ、コナラ、ミズナラなど10種のどんぐりを食べていた」

稲作やじゃがいものなどの栽培はずっと後になってからを考えると、そうなんだろうなと想像できる。美味しくないどんぐりを見分けたり、アク抜きを考えた人は工夫した結果なのか?

美味しくないならまだしも、毒のあるものをどのように見分けたのか?今後いろいろな書物を読んで調べ、紹介したいと思います。

 

最後にこんな文章があったので、紹介します。

縄文人の末裔とも言うべき東北地方の「山の民」マタギには、次のような言い伝えがあると聞く。「キノコが三本あったら、一本は山の神のため、一本は森の動物のために残し、一本だけを人間がいただく」という教え」

 

いろいろと考えさせられる。縄文人の考え方が最近の日本で見直されているのが少しわかるような話です。

 

出典:縄文の森へようこそ(中西出版)